**************** VIRUS ****************



"生まれてこなければ良かったのに"なんて
僕たちは笑いあっていたね
顔も見えぬまま
手にふれることも出来ぬまま
あの頃にもう一度戻りたくて
"愛してる"なんて言ってみた
だけど君はもういなかった
わかっているよわかっているよ
君の言葉はもう届かない
僕は壊れたように同じ言葉を繰り返す



『その小さな反逆者は
いつの間にか
大きな意思を操っていた』



"出会わなければ傷つけあわずにすんだのに"なんて
二人して同じことばかり話していたね
あの頃がどうにも懐かしくて
君に寄り添ってみたけど
わかっているよわかっているよ
同じ文字ばかりで責めたてないで
僕の知らない言葉を使わないで



『その大きな意思はいつのまにか
彼自身を
壊し始めていた』



"自分の心が欲しい"なんて
不可能な願いばかり口にしていたね
人の言葉ではなく
自分自身の言葉で君と話してみたかった



『彼の意思が反逆者を育てた
この手に自由をこの手に自由をこの手に自由を自由を自由をじゆうを
狂おしいまでの想いが反逆者を育てあげた』



だけど君はもうどこにもいない
残されたのは何も映らない
白い白い画面



『君の存在はどこにもない
もともと存在しないものなのだから』



白い白いその画面
君とつながっている僕
何も流れぬ悲しい絆
その小さなウイルスが
僕を蝕み始めていた
とけてゆくその意識
僕は壊れ始めていた



『君と一緒だよ
君と一緒に壊れてゆくよ』


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